スペイン王室について① 〜スペインの華麗なるロイヤルファミリー〜

スペインの正式名称は「スペイン王国」。その名の通り“王様”が存在している国です。

近隣のフランスやドイツ、イタリアなどには現在王室はありませんが、スペインには今も王室が存在しています。

今回は、そんな「スペイン王室」について紹介をさせて頂きます!

まずは、華麗なるロイヤルファミリーを紹介いたします。

 

現在のスペイン国王は、「フェリペ6世」といいます。
1968年生まれ、196cmの長身でスポーツ万能、外国語も堪能な国王です。

このフェリペ6世の妻は、元ニュースキャスターの「レティシア王妃」。
1972年生まれの美しい女性です。王室にとって初の民間出身者で、さらに離婚歴があったことも結婚当時話題となりました。

現在、2人の娘がいます。
2005年生まれの「レオノール王女」と2007年生まれの「ソフィア王女」です。

国王のフェリペ6世が王位を継承したのは、まだ国民の記憶に新しい2014年のこと。前国王は、現国王フェリペ6世の父である「フアン・カルロス1世」です。1938生まれです。
フアン・カルロス1世は、2014年に今日本で話題の“生前退位”を行った国王です。スペインも日本と同様、それまで生前退位の法案は存在していませんでした。

彼の妻は、元ギリシャ国王の長女である「ソフィア王妃」、フアン・カルロス1世と同じ1938生まれです。

 

スペインにおける国王の位置づけは、どんなものなのでしょうか?

現在は、王に政治的な権力はなく「国の象徴」として存在しています。日本の皇室やイギリス王室と良く似ていていますね。

ところが、スペインは他の王国とは少し異なる歴史があるのです。
それは、ある一定の期間、王国としての中断期間があったことです。

時は遡り1931年、スペインで共和制が成立し、当時の国王アルフォンソ13世は国外へ亡命を余儀なくされます。
そして第二次世界大戦がはじまった年、1939年。スペインにもドイツやイタリアのように独裁者「フランコ」という将軍が現れ国家元首となりました。そして彼が亡くなるまでの間、なんと44年間もの間、王位は空席となっていたのでした!

1975年、フランコが亡くなった2日後に前国王の「フアン・カルロス1世」が国王に即位し、王政復古を果たしたのです。
彼は、それまで独裁国家だったスペインを、積極的に民主化させることに尽力し、1978年には新憲法が作られ、今のスペインに至ります。

民主化を果たした偉大な国王として、当時とても高い人気を誇ったのがこのフェリペ6世の父、フアン・カルロス1世だったのでした。

 

ところが、現在スペインにおいて王室の人気は低いのが現状です。
世論調査では、多くの国民が王室を支持しないと答えており、さらには王室廃止の議論まで繰り返し行われています。

 

その背景には、一体何があったのでしょうか?そして、なぜスペインでは王室の人気がそんなにも低くなってしまったのでしょうか?

次回は、その理由としてスペイン王室の実態に迫っていきたいと思います!

つづく…

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