ジメジメとした蒸し暑い日々が続いていますが、今日はそんな季節に美味しい、スペインの伝統的な冷製スープ「Gazpacho(ガスパチョ)」のレシピをお届けします!
このスープ、夏になるとスペインでよく作られる非常に有名な冷たいスープですが、正式には“Gazpacho andaluz”(ガスパチョ・アンダルス)と言い、名前の通り、南部アンダルシア地方発祥の郷土料理なのです。暑さの厳しいアンダルシアらしいお料理ですね!アンダルシアでは17世紀頃から存在する伝統的なスープで、当時は手動で野菜をすり潰して作られていたとされていますが、今ではミキサーやフードプロセッサーを使ってあっという間にできてしまう簡単なお料理ですので、是非みなさんも作ってみてはいかがでしょうか?
以下、日本語とスペイン語の両方でレシピをご紹介致しますので、スペイン語学習中の方は、どうぞ学習にお役立て下さい!
材料 / Ingredientes
※約5人分の分量です。
※スペインの「ピーマン」と「キュウリ」は日本のものより大きいですので、レシピでは1/2個とありますが、日本の野菜を使用する場合には1個でも良いかと思います。
※ワインビネガーは、「白ワインビネガー」や「シェリービネガー」を使用するのが伝統的です。
※パンは、一般的に硬くなった前日のパンが使用されます。
作り方 / Elaboración
① ミキサーに、皮を湯むきしたトマト、ピーラーで皮をむきブツ切りにしたキュウリ、ピーマン、にんにく、水に浸して柔らかくしたパンを入れます。数秒間ミキサーで撹拌したところで、塩、ビネガー、オリーブオイルを加え、味見をしながら必要であれば味を調節して撹拌していきます。
Escalda y pela los tomates e introduce en el vaso de la batidora, añade el pepino pelado y troceado, el pimiento, el ajo y el pan remojado en agua. Tritura durante unos segundos y añade la sal, el vinagre y el aceite probando para rectificar si fuera preciso.
② スープ鉢(*スペイン語で“sopera”というスープを取り分けるための容器ですが、ない場合はボールやピッチャーなどの大きめの容器をご利用下さい。)に移し、1時間冷蔵庫で冷やします。
Pasa por chino a una sopera y deja enfriar durante una hora.
③ 食べる際にスープカップなどの容器に注ぎ、お好みでガスパチョの上に、クルトンや、みじん切りにしたキュウリ、玉ネギ、トマト、ゆで卵等をトッピングとして飾ればできあがりです!
Sirve el gazpacho andaluz en tazas individuales acompañando con una guarnición de dados de pan, de pepino, de cebolla, de tomate y de huevo duro.
作り方は、全ての材料をミキサーで撹拌するだけですので、とっても簡単ですね!
上記の材料以外に、お好みの野菜を加えることもできますし、トマトの湯むきなどが面倒な場合には、皮を剥かずに全ての材料をそのままミキサーで撹拌し、撹拌後にザルなどで濾してなめらかに仕上げるという作り方もありますよ。
また、冷やす時間をとらずにすぐに食べたい!という場合には、氷と一緒に撹拌することで、フローズンタイプのガスパチョに仕上げることもできます。
スペインではガスパチョを見かけるようになると夏を感じます。自宅で作ったり、スーパーで既製品が売られていたり、またレストランで美しくアレンジされたガスパチョ、バルでカジュアルにスプーンを使わずにグラスに入ってドリンク感覚で提供されたり…夏になると様々なシーンで見かける冷製スープです。
皆さんも是非、美味しくヘルシーなガスパチョでスペインスタイルの夏を楽しんでみてはいかがですか?