日本と同じくお祭り大国として有名なスペイン。夏から秋にかけてはスペイン各地でたくさんのお祭りが開催されますが、只今、バルセロナで「メルセ祭」というお祭りが開催されています!
スペイン語では、“Fiesta de la Merced (フィエスタ・デ・メルセ)”と呼ばれ、バルセロナの守護聖母メルセの日を祝うバルセロナで最大級の有名なお祭りです。バルセロナのローカル達は、1年間このお祭りを楽しみに待っているのです。
今年2016年は、9月22日〜25日までの間に開催されますので、ちょうど現在開催中のお祭りですね。
お祭り期間中は、連日パレードやコンサートが行われ、ダンスイベントや花火大会など盛りだくさんのイベントで街中がお祭りムード一色となります。
このお祭りで有名なものの1つとして、「ヒガンテス (Gigantes)」という巨大人形があります。
高さ4メートルを超える巨大人形の中に人が入り、踊りながらパレードをします。
最終日には、このお祭りの見所でもある「人間の塔」がクライマックスを飾ります!
この「人間の塔」は、200年以上前から続く伝統行事で、ユネスコの世界無形文化遺産にも指定されています。
組み体操のように、土台となる人々が円陣を組み、その上に次々と人が登っていき塔を形成していきます。上段に行く程、体重の軽い女性や子供が登っていきますので、最後には4、5歳の子供が頂上に駆け上がり、ポーズを決めることができれば成功!というルールです。成功することができれば大歓声があがりますが、驚くべきはその高さです!直立した状態の人が6段程重なっていきますので、なんと10メートルを超える高さにもなります!!
もちろん、この日のために皆それぞれ練習を積んではきますが、非常に高い技術とチームワークが必要とされるため、グラグラしてしまったり、途中で崩れ落ちてしまうことも多々あります。命綱なしでこの高さから落ちてしまうわけですから、あの有名なパンプローナの牛追い祭と同様にこのメルセ祭でもけが人は続出します。
危険と隣り合わせというだけあって、成功した時の感動も大きく、参加者だけなく見ているこちらもドキドキハラハラしてしまうエキサイティングなイベントとして有名なのです!
お祭りの最後の夜には、花火と爆竹のパレードが夜中まで続きます。
スペインらしく爆竹の凄まじい騒音と、花火もガンガン頭からかけられますので、バルセロナっ子達は大喜びで興奮していますが、私たち日本人には圧巻と同時に危険でもありますので(笑)、参加の際には、長袖、長ズボン、ストールなどの完全装備で一緒に楽しんでみましょう♪