スペインにもある?「花粉症」は日本だけ?

少しずつ春らしくなってきたこの季節、日本では同時に「花粉症」の季節の到来ですね!

 

そんな「花粉症」ですが、果たして日本特有のものなのでしょうか?それとも、スペインにも存在するのでしょうか?

 

その答えは「Sí」、イエスです!

 

日本ほど多くないものの、スペインにも800万人以上の花粉症患者数がいるとされ、その数も年々増加傾向にあるようです。

VAMOSの先生達に聞いてみても、身内や知り合いに花粉症の人がいるという声があり特に珍しい症状ではないようです。

 

花粉症とは、植物の花粉が原因となり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす症状です。

この花粉症が日本でこれほど多くの人に発症している理由の1つに、“スギ花粉”のアレルギーが挙げられます。日本は山が多い地形から多くのスギの木が植えられており、その花粉からアレルギー症状が出ているという訳です。

 

つまり、ひとくちに花粉症と言っても、どの植物の花粉によるアレルギーかは国により違いがあるようです。

 

では、スペインにはどんなタイプの花粉症があるのでしょうか?

スペインで花粉症の原因となっている花粉の種類は複数ありますが、主なアレルギー源として「イネ科」の花粉、そしていかにもスペインらしいですが「オリーブ」の花粉、そして日本で最もメジャーな「スギ」花粉、さらにはあまり聞き慣れない「スズカケノキ科 (スペイン語では “plátano de sombra”と呼ばれる街路樹に多く植えられている木です)」の花粉、などです。

スペインは、1つの国の中でも地域により気候が大きく異なります。よって地域によって植物の種類が異なり、花粉症のタイプも様々なのです。北部では日本の北海道にあるような「シラカバ」花粉から、地中海沿岸では「ヤシ」花粉まで報告されています。

私たち日本人に多い「スギ」花粉は、スペインでは南部に多くみられます。

 

スペイン語では、花粉症のことを「花粉アレルギー」という言い方をします。

 

「アレルギー」はスペイン語で「alergia (アレルヒア)」

「花粉」は「polen (ポレン)」

「花粉症」は「alergia al polen (アレルヒア・アル・ポレン)」といいます。

 

 

日本では、花粉症の対策として多くの人がこの時期「マスク」を着用していますね。実は、スペインをはじめとするヨーロッパの国には、このマスクをつけるという習慣はあまりありません。

よって、スペイン人がはじめて日本を訪れると、電車や街中であまりに多くの人がマスクをつけていて、日本のビックリする習慣の1つとも言われているのです。

よって、花粉症自体はスペインや他の国にも存在しますが、マスクの習慣に関しては日本特有のものなようですね。

 

この時期つらい花粉症、海外旅行に行けば大丈夫?という疑問が浮かんできますが、この各地域に分布する植物の花粉の種類を知っていれば、ある程度は避けることができますね。

日本の花粉症の方は、スペイン南部アンダルシア地方にはスギが多いですので、特に2月〜3月にかけてこの地域を訪れる場合には花粉症対策をお忘れなく!

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