日本は、まだまだ梅雨が続いていますが、スペインには夏が来ました!
“いつから夏なのか?”というと、スペインでは最も日が長くなる夏至の辺りを指すことが多いようです。
夏至を迎え、まだ6月末ですが、スペインでは一足先に夏休みに入り、人々はこれから9月初旬あたりまで長〜い夏を満喫するのです!
今日は、そんな夏の始まりを告げるお祭りとしてスペインで有名な、
アリカンテの火祭り!「Las hogueras de San Juan」をご紹介致します!
Las hogueras(「ラス・オゲーラス」と発音します。)は、厳密には先日6月20日から、今日24日までということですが、実際には、祭りの数日前から連日パレードや花火があり、主要なストリートも閉鎖され露店のような小屋が立ち並び食事やお酒が振る舞われます。
祭り期間中、コンサートや闘牛など様々なイベントが催されますが、やはりこのお祭りの目玉は火祭りということで、街のいたるところに建設された巨大な風刺人形です。
お祭り最終日に、これらの美しい人形に一斉に火が放たれ焼かれていく様子は圧巻です。
日本では、スペインの火祭りと言えば、春に行われる「バレンシアの火祭り」がガイドブックなどでも紹介されとても有名です。
アリカンテの火祭りもバレンシアのものと良く似ていますが、この時期のお祭りは地中海沿いを中心にスペイン各地で行われ、夏の到来を祝うお祭りなのです。
その中でも、このアリカンテの火祭りがスペイン国内では最も有名な夏祭りの1つなのです。
このお祭り、連日どんちゃん騒ぎが続く、かなりクレイジーなお祭りでもあるのです。
特に、アリカンテを含むバレンシア地方では、「爆竹」や「ロケット花火」がお祭りの定番で、連日大量の爆竹音が鳴り響きますので、日本人には少し驚きかもしれません。
お祭り期間中、連日、お昼になると街の中心広場に人々が集まります。
目的は、そう、爆竹です!
日本では考えられない程の大量の爆竹を一斉に鳴らします。
もちろん、まるで地震のような大きな地響きが起きますので、周辺住民は家のガラスが割れる事も多々あり、テープで固定して備えたりするのです!
爆竹による爆音と振動に、スペインの人々は大興奮です。
爆竹の後は、家に帰り一旦休憩といった感じになりますが、その後夕方からお祭りは連日“朝まで”続くのです。
お祭り期間中、もし観光でアリカンテを訪れ、街の中心部のホテルに宿泊されるなら、朝まで続く爆竹音やロケット花火、歌ったり踊ったり、街中どんちゃん騒ぎで、夜眠ることなど絶対にできないでしょう!
お祭り最終日の夜には、街のいたるところに置かれた巨大な人形は次々と燃やされ、空に向かって立ち上る炎はとても感動的です。
きっと、夏のスペインは1年で最も魅力的かもしれません。