日本ではすっかり定着したスペインを代表するカクテル「サングリア」。夏らしいお酒で、猛暑日が続く今日この頃、サングリアの美味しい季節になってきましたね。

サングリアとは、スペイン発祥の飲み物で、赤ワインに様々なフルーツを漬け込んだお酒です。スペイン語では“Sangría”と表記し、その語源はスペイン語で「血」を意味する“Sangre (サングレ)”から来ています。血のように真っ赤なお酒であることから来ていますが、いかにもスペインらしい情熱的なネーミングですね。

最近では、日本でもバルやレストラン気軽に飲むことができるようになったサングリア。簡単に作ることができますので、自宅で自家製のサングリアを作られる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

スペインへ旅行したら是非とも本場のサングリアを飲みたい！と多くの方が思うことでしょう。

しかし、意外にもスペイン人はあまりサングリアを飲まないのです！！

スペインでは、サングリアは“観光客に”人気のお酒で、欧米系の観光客を中心に多くの外国人がレストランで注文しているのを見かけます。逆に、観光客に人気だからメニューにサングリアを用意しているという店も多いのが実情です。

実際に、観光客が少ないエリアの飲食店やローカルの人々ばかりが集まる地元のバルなどではサングリアは置いていないことが多いのです。スペイン人からすると、レストランでサングリアを注文しているのはいかにも外国人観光客と思えるそうです(笑)

 

では、スペイン人に人気のお酒はどんなものがあるのでしょうか？

今回は、スペイン人がよく飲むサングリアに似たお酒を紹介致します！

スペイン人が夏になるとよく飲むお酒で「ティント・デ・ベラノ(Tinto de verano)」というカクテルです。スペイン語で

Tinto(ティント)＝「赤」

Verano(ベラノ)＝「夏」

という意味ですので、「夏の赤」といったニュアンスでしょうか。

作り方は、サングリアと同様とっても簡単。

氷を入れたグラスに赤ワインを注ぎ、ソーダやファンタ・レモン、もしくはファンタ・オレンジといった炭酸飲料で割って作る非常にシンプルなカクテルです。

お店では、グラスにカットしたレモンやオレンジを飾ってくれることもあります。見た目はサングリアにそっくりですが、炭酸が効いていて清涼感があり暑いスペインの夏にはピッタリの飲み物なのです。スペイン人の間では、サングリアではなく、このティント・デ・ベラノが一般的なカクテルという訳です！

自宅でも簡単に作ることができますし、スペインに旅行へ行った際にはサングリアではなく、スペイン人と同じように是非この「ティント・デ・ベラノ」を注文してみて下さいね。