スペインの鉄道事情 〜renfe〜

スペイン旅行の際、移動手段として最も便利で快適なのが鉄道です。今回は、旅行に役立つスペインの鉄道に関するお話です!

スペインの鉄道は、国鉄、「レンフェ(RENFE)」と呼ばれます。日本でいうJRといったところですね。首都マドリッドを中心に放射線状に伸びた鉄道は、イベリア半島を網羅していますので、移動が速いだけでなく、車内も綺麗で快適、何よりも車窓からの景色をゆったりと楽しむことができるのがその魅力です。

Renfeは、大きく以下の4つのタイプがあります。

新幹線:AVE(アベ)→ 時速約300キロで走るまさに日本の新幹線に相当する路線です。

長距離線(特急):Larga Distancia(ラルガ・ディスタンシア)→ 国内の主要都市間を結ぶ400km以上の長距離を走る特急列車です。AVEの次に速い列車です。

地方線:Regionales(レヒオナレス)→ 上記の長距離路線に対して中距離路線に相当し、都市と地方を結ぶ列車です。

近郊列車:Cercanías(セルカニアス)→ 主要都市とその郊外を結ぶ近郊列車です。

 

近郊列車などの普通列車は予約の必要はありませんが、AVEや長距離列車は基本的に全席が指定席です。つまり、飛行機の航空券のように切符の購入時に席の予約をすることとなります。ネットでの事前予約も可能ですし、現地で購入する際には窓口で購入ができますよ。予約の際には、必ず片道か往復か、一等車か二等車かを聞かれますので以下の語彙をチェックしておきましょう!

片道:ida(イーダ)

往復:ida y vuelta(イーダ・イ・ブエルタ)

一等車:preferente / primera clase(プレフェレンテ / プリメラ・クラセ)

二等車:turista / segunda clase(トゥリスタ/ セグンダ・クラセ)

 

AVEを例にとると、二等車でも十分きれいでゆったりとしていますが、

一等車となるとかなり豪華な内装です。

 

また、列車の乗り方や車内も日本とは少し違っています。

まず、地下鉄などを除いて列車の駅には基本的に改札がありません。AVEや長距離列車については、テロ対策のため乗車前にエックス線の荷物チェックがある場合もあるので、その際に切符を確認されることもありますが、改札がない代わりに切符は必ず車内でチェックされます。

また、車内も日本とは少し違っています。

長距離線では、飛行機内のように電車内で映画や音楽が楽しめるようイヤホンがプレゼントされるだけでなく、カフェテリア(バー)車両があるのが基本です。そこで、軽食や飲み物を購入し飲食ができるようになっています。

さらに一等車の場合は、飲食サービスがついていることが多く、カフェテリア(バー)車両へ行かなくても、飛行機の機内食のような食事が座席で提供されます。

時間にルーズなことが多いスペインですが、renfeに関しては非常に時間に正確です。といいますのも、もしも到着時間が遅れた場合には、遅延した時間に応じて最大100%の返金保証があるという太っ腹なシステムがついているのです!(天災などのrenfe側が原因ではない場合は返金対象外です。)

このようにスペインの鉄道renfeは、バスや飛行機よりもシートもゆったりとしていて、単なる移動だけでなくスピーディーかつ快適に旅をすることができることから、最もおすすめの移動手段かもしれません。

ページトップへ