本当? 日本は、フラメンコ大国!!

本日は、フラメンコにまつわるお話です!

みなさんが思い描く、『スペイン』のイメージといえば…、やはり「闘牛」、「フラメンコ」が思い浮かぶのではないでしょうか?

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闘牛に関しては以前にも紹介させて頂きましたが(闘牛に関する記事はこちら>)、スペインでは「闘牛」も「フラメンコ」も、日本における「相撲」や「歌舞伎」とよく似ていて、外国人がその国のイメージとしてそれらを思い浮かべるのは理解できますが、実際に私たち日本人がみんな相撲や歌舞伎をいつも見に行っている訳でなないですよね。それは、スペインでも同じなのです。一部の闘牛好きな人たちや、南部の人々がフラメンコを踊るということはありますが、闘牛やフラメンコを全く見ないスペイン人は非常に多いのです!実際、現在VAMOSに在籍しているスペイン人の先生も、闘牛ファンやフラメンコを踊る先生は今のところおりません。

 

とはいえ、日本の相撲や歌舞伎と同じく、フラメンコも、スペインという国を代表する文化であることは間違いないでしょう。

 

そもそもフラメンコとは、スペイン南部、アンダルシア地方に伝わる芸能で、その歴史は18世紀にまでさかのぼります。未だその歴史は謎に包まれた部分が多いのですが、スペインでは「ヒターノ」と呼ばれるジプシーの文化の影響を強く受け、またスペインにかつて君臨したアラブ系の民族の文化、そしてアンダルシアの文化が融合し発達した芸能と言われています。

 

そのような独特のルーツを持つフラメンコは、その旋律もどこかエスニックで、ふりしぼるような歌にのせ、かき鳴らされるギター。踊り手は、集中力を研ぎすませ、激しいステップを踏みます。まさに、『情熱』という言葉が当てはまる独特の芸能なのです。

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ここで驚きなのが、スペインに次いで、世界で最もフラメンコ人口の多い国は、なんと、ここ日本なのです!!

実際、スペインでも有名な日本人フラメンコ・ダンサーは多く存在します。

一見、このスペインの情熱的な文化とは正反対の日本の文化に思えますが、多くの日本人がフラメンコに魅せられるのは、なぜなのでしょうか。

 

こぶしのきいた歌声や、徹底的に集中して躍り込むところ、大きな音を立ててステップを踏み、その刻まれる音に観客が感応してくる部分は、日本の芸能文化である和太鼓や歌舞伎などと相通じるものがあるのかもしれません。

ノリながら楽しむダンスではなく、激しさや、哀しさを、力強く表現している深い舞踊であることも、私たち日本人の琴線に触れてくるものがあるのかもしれませんね。

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そんなフラメンコは、スペインへ旅行すると「タブラオ」と呼ばれる場所で見る事ができます。

タブラオでは、食事やお酒を楽しみながら、間近でフラメンコを楽しむことができる場所です。

ショーの最中、踊り手がキメポーズをとった時には、まるで歌舞伎のかけ声のように、観客達は大きな声で「オレ!」とかけ声をかけます。

是非、みなさんもスペインに行かれる際には、タブラオへ行き、ディープなスペインを体験してみてはいかがでしょうか?

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